BALANCE AR Tシャツ 「ethanol」 制作インタビュー
アーティストの方と、商品の世界観を拡張するARをまとったグッズ = ARグッズを制作・紹介・販売を行うコラボレーションプロジェクトの第二弾として、イラストレーターのBALANCEさんをコラボレーションアーティストに迎え、「BALANCE × narrativ AR Tシャツ」を制作いたしました。
そこで本作品がどのような制作プロセスを経て生まれたのか、BALANCEさんにお話を伺います。
「ethanol」
── まずは自己紹介をお願いします。
BALANCEと申します。イラストレーター・キャラクターデザイナーとして活動させていただいております。-
BALANCE - イラストレーター
- イラストレーター・キャラクターデザイナー
スマートフォンゲーム『白夜極光』キャラクター「ダイナ」をはじめ、様々なゲームやバーチャルYouTuberなどのキャラクターデザインやゲーム内イラストなどを手がける。
Instagram: https://www.instagram.com/balance_ethanol/
作品について
── 本作品の概要を教えてください。
以前から個人制作の一環として「ethanol」という架空のファッションブランドをイラストを通じて表現していました。今回はその「ethanol」で描いていたイラストから着想して、ARでの装飾とともにグッズ化しました。キャラクターとお揃いのTシャツを着ることができるので、着て撮って楽しんで頂ければ嬉しいです。
── このアイデアにたどり着くまでの背景や、何かきっかけはありますか。
自撮りをSNSに投稿する文化が良いなと思い、ARコンテンツはそれをより楽しめるかと思いました。
── 特にどんな方に作品を届けたいですか。
ARグッズに興味のある方、私のイラストを好きでいてくれている方に届けられたら幸いです。私の作品をより楽しめるものとなっていると思うので、掛けて撮るなり着て撮るなり自由に楽しんで頂ければと思います。
表現・演出について
── 見どころやはこだわったポイントはどんなところでしょうか。
イラストと組み合わせて表示するグラフィックや3Dのオブジェクトについては、よく考えました。
やりすぎにならないように派手な動きではなく、細かい動きを付けつつ全体的にシンプルにしました。どのイラストもグラフィックも一貫した世界観を感じていただけるように、コンテンツ制作チームと話し合いました。
またイラストの表示方法も工夫しています。空間上にそのままイラストのみを配置すると違和感が出てしまうので、ARならではの演出としてすりガラスのような質感の額縁を付けています。
──もし苦労した部分がありましたら教えてください。
順調に制作が進んだため、あまり苦労した部分はありませんでしたが、強いて言えばARコンテンツとしてどのイラストを見せるかという選択に少し苦労しました。
制作フロー
1. イラスト制作
イラストの制作に入る前に、まずはどんなイラストをグッズ化するのか検討しました。そこで今回は、先ほどお話しした架空のファッションブランド「ethanol」で描いていたイラストのなかから3つ選びました。
この画像はTシャツ用に選んだイラストを加筆しているところです。CLIP STUDIO PAINTというソフトで、イラストに加筆しています。
2. グッズ制作
実際のTシャツのデザインを行います。イラストやロゴをTシャツのどの位置に配置するか検討します。
3. ARコンテンツ実装
AR制作で特によく使用されるソフト、UnityでARコンテンツの実装を行います。こちらの作業は、narrativスタッフのawaiが担当しています。
着用者を想定した配置を行うため、Unity内ではアバターモデルをアタリとして利用して、配置などを確認していきます。
4. グッズとARコンテンツの調整
コンテンツの実装をしながらTシャツと合わせて、ARコンテンツの調整を行っていきます。実際のTシャツと一緒にコンテンツを体験し、見栄えを整えたり、全体の体験の改善を行います。スマートフォンでTシャツを撮影してみて、エフェクトの位置が問題ないかどうか、など使いやすいように調整します。
最後に
── それでは、最後に一言お願いします。
ARによって拡張されたBALANCEの世界観をぜひ体験して頂ければと思います。
「ethanol」
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問い合わせ先: info@styly.cc